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第1回日本在宅医療連合学会大会

ご挨拶

第1回日本在宅医療連合学会大会
大会長挨拶
第1回日本在宅医療連合学会大会
副大会長挨拶

第1回日本在宅医療連合学会大会 大会長挨拶

日本在宅医療連合学会第一回大会を2019年7月14日(日曜日)・15日(月・祝)に、東京(京王プラザホテル 新宿)にて開催いたします。日本在宅医学会と日本在宅医療学会は、2019年5月に合併し、ひとつの医学会として新たなスタートを始めます。みなさまの地域でも、在宅医/在宅歯科医師のみならず、訪問看護師・ケアマネジャー・薬剤師・セラピスト(リハビリ)・ケアワーカー(ヘルパー)・医療事務・栄養士・歯科衛生士など在宅医療スタッフ、病院医師/医療スタッフ、さらには役所の方方や医師会(三師会)をも巻き込んだ「まちづくり」の共同体が形成されていることと思います。最近では、2018年の医療/介護/障害のトリプル同時改訂の後にも変化と発展がありましたでしょうか?あたらしくできた介護医療院との関わりや、在宅医療介護連携拠点事業の働きをも含めた、みなさまの活動をご紹介ください。住み慣れた自宅に、住み慣れた地域に最期まで過ごせるために、必要な知恵をともに確認してまいりましょう。また、各地の多職種連携や、新規事業の報告に、きっと参加された方方のモチベーションが高まることと思います。みなさまの参加をお待ちしております。

本大会のプログラムは、1日目の午前に、日本在宅医療連合学会が大切にすべきテーマ(病院との連携・EOL・認知症・神経難病・小児・ハイテク(人工呼吸器)・心不全・癌など)を並べ、1日目午後に各論を、2日目午前に新しい視点や議論を、2日目午後にこれからの在宅医療を考えるような流れにしております。
そのような起承転結を大会でおたのしみいただければ幸いです。

第1回日本在宅医療連合学会大会
大会長 森 清
(社会医療法人財団大和会東大和ホームケアクリニック 院長)


第1回日本在宅医療連合学会大会 副大会長挨拶

日本在宅医療学会と日本在宅医学会が「ひとつになり」、日本在宅医療連合学会として生まれ変わります。新学会は、それぞれの学会の特徴を引き継ぎながら、現在直面している「在宅医療」や「地域包括ケアシステム構築」に関する新たな課題に挑戦できる力をもった学会に成長するものと私は考えています。新たな課題の一つは、病院と在宅との継続医療体制の構築です。日本在宅医療学会では、病院や地域に所属し、地域完結型のがん治療や栄養治療あるいはがん緩和ケアを実践している会員が多く、それも多職種が参画しています。一方、日本在宅医学会は独力で、がん、非がんに関係なく在宅医療を実践してきた医師が多いのが特徴です。医療を受ける側の視点からは、医療の継続性は当然担保されるべきであり、そのためには特に病院医療に生活の視点を組み込むことが重要と思われます。両者の立場の学会員が一緒に活動することでその戦略を立てることができると期待しています。課題の二つ目は、在宅医療の質の向上をはかるための教育研修、調査研究体制の確立です。在宅医療の推進はすでに国の緊迫の課題であり、手厚い診療報酬となっていますが、その質はまだ担保されていません。現場で働く会員が多くなることは、現場の意見を取り入れた教育研修および調査研究を行うことが可能となり、それが在宅医療の質の担保につながります。課題の三つ目は地域包括ケアシステム構築です。特に看取りを伴う在宅医療体制の構築は地域包括ケアシステムの根幹をなすものであり、医療としての課題というよりむしろ地域社会の課題であり、「まちづくり」として取り組むものです。そして、これは、世界的な緩和ケアの潮流です。この緩和ケアの潮流を私は地域緩和ケア(community-based palliative care)と呼び、その普及は、がん疾患を含めた全疾患の在宅看取りを実践してきた緩和ケア実践家が多く活動する新学会の取り組むべき課題と考えています。
多くの課題を抱えて新学会が活動を開始しますので、第1回大会では、今後、新学会がどのような方向性で、どのような課題に取り組むのか、そのメッセージをできるだけシンプルに皆様に伝えたいと思います。その上で、病院や地域の医療看護介護福祉の専門職多職種、そして行政職やその他地域文化に関わる専門職や地域住民が参画できる学術大会に発展できるよう、皆様に盛り上げてほしいと願っています。

第1回日本在宅医療連合学会大会
副大会長 蘆野 吉和
(社会医療法人 北斗 地域包括ケア推進センター長)

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